ヴェノム/原題 VENOM

スパイダーマンの宿敵 マーベル史上最も残虐な悪 ヴェノム

〓DATE

2018.11.3(土)Screen10

〓FILMMAKERS

監督 ルーベン・フライシャー、制作・総指揮 スタン・リー、脚本・原案 ジェフ・ピンクナー&スコット・ローゼンバーグ&ケリー・マーセル、美術 オリバー・ショール、配給 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント

〓CAST

トム・ハーディ(エディ・ブロック)、ミシェル・ウィリアムズ(アン・ウェイング)、リズ・アーメッド(カールトン・ドレイグ)

〓閲覧年齢制限

PG12(Parental Guidance)

〓 ご注意

以下の文章にはネタバレを含みますのでご注意ください。

〓概要

 「ヴェノム」はシンビオート(液状の生命体)のダークヒーローだ。 『スパイダーマン3(2007)』ではピーター・パーカーにも寄生したが、詳しくは描かれていなかった。 今回いよいよマーベル・コミックを代表するダークヒーローが主人公となって実写化され、満を持しての登場となった。 本作でもスパイダーマン3と同様、ヴェノムは宇宙から飛来するが、人間に寄生するまでの過程が本作ではより現実的に、より丁寧に描かれている。

 シンビオートによっては個性の違いがあり、さらには寄生する宿主によっても発揮できる力に違いがあるようで、その点エディの体はとても相性が良いようだ。シンビオートが高周波の音に弱いのはスパイダーマン3と同様の扱いだ。

 宇宙に再び戻り、仲間のシンビオートをたくさん連れてきて地球を征服するという最悪のシンビオート「ライオット」に対し、ヴェノムとエディそしてかつての恋人アンが立ち向かうという構図だ、ヴェノムはこの地球が気に入ったのだという。

f:id:cinemaeye:20181104051903j:image

 見た目は最悪で人間を食らうヴェノムだが、直接の残虐シーンはさほど無い。 特にラスト近くではヴェノムとエディの掛け合いを楽しめる。 エディがヴェノムに諭す「善人を食べてはダメだ、悪人だけだ」、ヴェノムも言う 'We Are VENOM'   'We can do whatever we want.' 新しいダークヒーローの誕生だ。

〓cinemaeyes

 『スパイダーマン3(2007)』の時のエディ・ブロックはトファ・グレイスが演じていた。 この時はピーターと同じ新聞社でスクープを争うカメラマンの設定、スクープ写真が採用されるためには不正も厭わず、ラストにちょっとだけヴェノムに寄生される役柄だった。 

 本作のエディ・ブロックを演じるトム・ハーディスパイダーマンの時のエディとは違って、今回のエディは正義感の強いテレビレポーター役でオープニングからラストまで写りっぱなしだ。 ハリウッドデビュー作は『ブラックホーク・ダウン(2001)』、その後は『インセプション(2010)』、『ダークナイトライジング(2012)』、『マッドマックス怒りのデスロード(2015)』、『レヴェナント:蘇りし者(2015)』などに出演している。 『ダンケルク(2017)』では撤退する連合軍を燃料が尽きるまで戦闘機スピットファイヤで守ったパイロットを演じた。

 ヒロインのアンことミシェル・ウィリアムズ、ミニスカート姿がとても似合う。『グレイテスト・ショーマン(2017)』での母親姿からはかなり若返った外見の役柄で、楚々とした美しさは相変わらずだ。

 ヴェノムはVFXを駆使して描かれる、あのシンビオートの流動する画像は一体どのようなコンピューターやソフトを使用しているのだろうか・・、最新最高スペックのCG機器を使用していることだけは間違いない。

 サンフランシスコの街中で繰り広げられるバイクとクルマのチェイスシーン、坂の街だから登りのシーンがあれば必ず降りのシーンがあるのだ。 多くの映画でカーチェイスが扱われるが、起伏があれば必ずジャンプシーンが付きもの、バイクもクルマも大ジャンプ、ハラハラドキドキ度は更に深まるのだ。

 ラスト、エディがレポーターの仕事で訪れる刑務所、そこにいた殺人鬼はもしかするとライフ財団でシンビオートの寄生実験にされていた人だろうか? 次作がある場合はこの殺人鬼との戦いが予見される。

f:id:cinemaeye:20181103181413j:image

 アベンジャーズへのヴェノムの参加可能性はあるだろうか? ソニーがヴェノムの映画化権をマーベルスタジオに貸し出さない限り、現時点ではそれは難しそうだ。 では、もし仮にマーベルスタジオでアベンジャーズの映画化が可能になった場合ではどうだろうか? かつて敵対したスパイダーマン、が既にいることからは人間関係からして難しいかもしれない。 また、そもそも人間を食べてしまうダークヒーローがアベンジャーズに名を連ねることは、日頃から世間の風当たりが強いことから、トニー・スターク(アイアンマン)がまず認めないとも思われるのだが如何だろうか?

 スタン・リーさん、カメオ出演あります。 ラスト、ヴェノムとエディの掛け合いに、さらに被せてくるようなリーさんのセリフを楽します。

 ※追伸、2018年11月12日、スタン・リーさんが95歳で亡くなられました。 故人の安らかなるご冥福を心よりお祈りいたします。

www.venom-movie.jp