ボーダーライン ソルジャーズ・デイ/原題:Sicario : Day of the Soldado

緊迫化する国境麻薬戦争、極限の臨場感は次なる<ボーダー>へ(KADOKAWA

〓DATE

2018.11.23(金)Screen3

〓 FILMMAKERS

監督 ステファノ・ソッリマ、脚本 テイラー・シェリダン、撮影 ダリウス・ウォルスキー、音楽 ヒドゥル・グドナドッティル、配給 コロンビア(米)KADOKAWA(日)

〓CAST

ベニチオ・デル・トロ(アレハンドロ)、ジョシュ・ブローリン(マット・グレイヴァー)、ジェフリー・ドノヴァ(スティーヴ・フォーシング)、イザベラ・モナー(イサベル・レイエス

〓閲覧年齢制限

PG12

〓ATTENTION

以下の文章にはネタばれを含みますのでご注意ください。 

〓OUTLINE

 アメリカとメキシコの国境を行き来しながら、麻薬カルテルとの麻薬戦争の実態を描く。今回はスーパーマーケットで自爆したテロ犯が中東からメキシコ経由で入国したとの疑いから、小康状態にある麻薬カルテル間のバランスを崩し、混乱に陥れ、不法入国を手助けする組織を一掃するというミッションを水面下で行う指示が与えられる。

 やがて、自爆テロ犯はアメリカ自国民と伝わる、それまでの活動で麻薬カルテルに買収されたメキシコ連邦の警察官を多数殺害せざるをえなかったことから、政府間同士の問題に発展しかねないとして、CIAはアレハンドロと人質とした娘イザベラを消すことを指示する。マットはイザベラを消せの指示を送るがアレハンドロは拒否、二人はCIAに切り捨てられる。自力でアメリカへの不法入国を目指すことになった二人、そこには最悪の試練が訪れようとしていた。 

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〓cinemaeyes

 果てしなく連続する大地に国境がある、麻薬密輸業者や不法移民の侵入はアメリカの長年に渡る問題だ。トランプ大統領は国境に高い壁を築くことや、すべての不法移民の強制送還を方針とするが、爆破テロ犯が不法入国でアメリカに入った可能性があるとするこの作品の展開からは、この問題の切迫さが伝わってくる。

 原題の「Sicario」はスペイン語で「殺し屋」や「ヒットマン」、自らの妻と娘を麻薬カルテルに殺害され復讐を果たすことに燃えるアレハンドロ、そしてCIAのマットらは合法と非合法の境界で麻薬カルテルを相手に打撃を与えていく。

 

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 マットを演じるジョシュ・ブローリン、近年マーベル作品への出演は、悪役サノスを演じた「アベンジャーズ」シリーズや、初めは敵対するケーブル役の『デッドプール2(2018)』などだった、本作でもアレハンドロを切り捨てた悪役になったのだろうか・・

 1作目『ボーダーライン(2015)』はドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、同監督による『メッセージ(2016)』『ブレードランナー2049(2017)』そして本作、とこれらいずれにも共通するのは低音が唸る音楽、音響だ。特に『メッセージ』では超重低音とも言える音響をヨハン・ヨハンソンが担当しアカデミー賞音響編集賞を受賞した。それに先んじる1年前に1作目『ボーダーライン』の音楽もヨハン・ヨハンソンが担当しており、本作では2018年2月に亡くなったヨハン・ヨハンソンの弟子ヒドゥル・グドナドッティルが音楽を担当した。 

〓IMPRESSION

戦争アクション好き、スパイアクション好き、社会派映画好き、な方などには是非劇場の大画面でご覧いただきたい、手に汗の握り方が違います。 

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