バッドボーイズ/フォー・ライフ 原題_Bad Boys for Life
私はアメリカが好きだが、住もうとは思わない。ここ最近はアメリカ大統領選のニュースが報道され、波乱の幕開けとなっているということは言うまでもないだろう。そんなアメリカでは現在、R指定のドンパチアクション「バッドボーイズ」第3弾が三週連続で第1位と王座を守っている。実際のマイアミは警官とギャングが銃撃戦を繰り広げるこの映画ほど危険な街ではないが、いつ現実となるかは分からない。グローバリズムと自由主義国家という言葉の意味を勘違いし、悲惨な銃乱射事件や薬物依存、違法難民が後を立たたないためだ。世界を常に動かし影響を与えてきたアメリカの現状を、この映画は示してくれる。トランプ大統領率いる自由の国は、本当に正しいのだろうか?メキシコとの国境に壁を建設、仕事を奪い犯罪をもたらす移民を蹴散らし、誰でも銃を持ち身を守ることが出来る。これは共和党と仲がよいメディアが報道した言葉だが、私は地球温暖化は作り話だと思っている彼らの言うことを信じることはできない。ではなぜガンアクション映画やゲームが大ヒットをし、フェイクニュースが職業になり、女性を軽視する人がトップに立ち、「アメリカは戦争が好き」と世界で言われるのか、この映画が答えをくれた。それはアメリカ人が異常なまでの愛国心を持ち、現実を逃避するはずの妄想や空想が現実世界を支配してしまっているからである。もちろんアメリカ人に限った話ではないし、全ての国民というわけではない。ただ傾向としてアメリカンドリームに踊らされ、世界のトップという自覚を持ちながら迷走する米国に、そして安心・安全や規制を見失うアメリカに、もはやドリームなどあるのだろうか。このような映画がアメリカの犯罪者に影響を与えてしまっていることは紛れもない事実だ。そんな中、ロサンゼルスで州間高速道路を走行中のバスで男が発砲し、多くの死傷者がでたあの日と同日、この映画の4作目の製作が発表された…。